ゲーマー視点から考察するNintendo Switch 2の予約条件

ゲーム関連

Nintendo Switch 2は、完全な抽選制での予約となり、応募には一定の条件が課されている。その条件は以下の3つだ

Nintendo Switch 2の条件は本当に厳しいのか?

https://www.nintendo.com/jp/switch2/index.html

条件は3つ

  • 2025年2月28日(金)時点で、Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること
  • 応募時点で「Nintend Switch Online」に累積一年以上の加入実績があり、応募時にも加入していること
  • ニンテンドーアカウントの「国/地域」設定が「日本」の片のみが応募可能

※ファミリープランに加入の場合は、利用権の購入者のみが上記条件を満たす対象となります。
このプランの部分が厄介で困るのは子供がメインで遊ぶ親が一番困るだろう。

一見、そこまで過酷な条件には見えないかもしれないが、実際は意外と多くのユーザーが該当しない。本稿では、それぞれの条件をゲーマー視点で分解しながら、「どこがハードルになっているのか」を考察する。

プレイ時間のハードル

一見、50時間という数字は低く思えるが、これは「1本のゲームに熱中するタイプ」や「複数タイトルを継続的に遊んでいる層」でないと満たしにくい条件だ。具体的な問題点は以下の通り。

無料ゲー主義のライト勢は脱落

特に「体験版・無料ソフトは除く」ため、スマブラ体験版やポケモンユナイト、フォートナイトなどで遊んでいてもカウントされない。子供に買い与えたは良いが、無料のゲームで満足してもらうというパターンもある。

スマブラ体験版・ポケモンユナイト・フォートナイトなどは対象外。
子供向けには無料ゲームで満足してもらうケースも多く、それらを多く遊んでいても“0時間”扱いになる。

ゲーマーでもジャンルによっては不利

私は、太鼓の達人120時間、スプラトゥーン3で200時間以上遊んでいたので条件を満たしていたが、ストーリーをクリアしたら終わりというようなステージクリア型のゲーム以外だと意外と50時間も行かずにゲームコンテンツを遊びつくせてしまう。実際にピクミン4は一周クリアして、ダンドリもコンプリートしたが40時間程度だった。

ゲーマー視点で言うと、やり込みをする前提または、繰り返して遊べるタイプのゲーム、オンラインをメインに遊んでいる層でないと厳しい面もあるのかなとは思った。とはいえ、ゼルダの伝説、スマブラ、マリオカートのどれかにハマって遊んでいれば自然に満たせるレベルではあると感じた。

Nintendo Switch Onlineの加入期間

単なる加入ではなく「1年以上の継続加入」が必要。セール時だけ1ヶ月だけ入ったような人や、加入→解約→再加入というパターンでは条件を満たせない。オンラインプレイをするのであれば、自然に満たせるが、ソロゲームや、パーティーゲームを家で遊ぶというゲーマータイプだと、加入しないという選択肢もあったため、こちらのハードルの方が厳しいのではないかと感じた。

家族優先ユーザーへの打撃

また、子供がいる家庭では、仕事から帰って家事を終わらせて子供に優先して遊ばせていたら自分で遊べる時間は対して残らないだろう。休日は子供に独占されてしまうだろうし子供が寝てから1~2時間遊べれば良い方だろう。子どもにSwitchを買い与えた家庭では、親はプレイ時間を確保しづらい

平日は仕事・家事。休日は子供に譲り、夜に1〜2時間遊べる程度。
ゲームが「家族共用ハード」になっている家庭では、親名義のアカウントが条件未達になりやすい。

リアルで集まるパーティー勢は加入不要と判断しがち

スマブラ・マリオカート・マリオパーティなど、家に友人や家族を集めて遊ぶ層は、オンライン加入が不要だと判断する。パーティーゲームでリアルで集まって遊ぶ好む層が困る。休日に集まってみんなでゲームを遊ぶというタイプだと、そもそもオンラインの加入はしなくても良いかなって思うことがある。スマブラやマリカもオンライン対戦をしなければ必要無いので条件を満たすのが難しくなる。

ソロゲー中心の“職人気質”ゲーマーも落とされる

ゼルダ、ピクミン、メトロイド、ゼノブレイドのような一人で没頭するタイプのゲームを好む層は、そもそもオンラインの必要性を感じない。

どうしてオンラインで対戦する為だけ、一緒に遊ぶためだけに課金しなきゃいけないのか?というこの層はゲームの深さ・ストーリー・完成度を重視し、「オンライン環境に依存しないゲーム体験」を求めている。プレイ時間は自然に満たせる反面Nintendo Switch Onlineの加入期間はおろそかになりがちだろう。

特にゼルダシリーズは濃厚なゲーム体験の出来るシングルプレイのゲームだ。
にもかかわらず、「ゼルダを愛する本物のファン」が抽選対象外になるケースもあり得る。
まぁ、ファンならNintendo Switch Onlineに加入してくれという任天堂の気持ちがあるのかもしれない。

「日本」のアカウント限定

あまりいないとは思うがNintendo Swtichの北米アカウントを作成し、海外e-shopにアクセスできるようにする方法を使っていたプレイヤーが困るのではないだろうか。

この部分は主に中国人転売ヤーへの対策だと思う。

任天堂の意図

3つの条件を総合して考えると、これは「転売対策かつオンラインメインで遊ぶアクティブユーザー優遇」という任天堂の意図が見える。

そのためのラインとして、「プレイ時間」と「オンライン加入歴」はゲームプレイの“密度”を測る指標として有効「Switchをちゃんと使っていた人」に優先的に行き渡らせたい「短期参入・複垢・転売層」は排除したいというゲーマーファーストな部分が見える。

任天堂からすれば発売して7~8年経っているのにこの条件も満たせない奴には売らないという、Switchユーザーとしての活動密度に応じた“優先権の付与”であると私は思う。

まとめ

ゲーマー視点から見れば、かなり誠実な対応をしていると感じた。
転売屋による買い占めと価格吊り上げは、ゲーマーにとって最も忌避すべき問題の一つ。その対策として、「過去のプレイ履歴」や「オンライン継続利用」という不可逆的な証拠を用いた抽選制は、非常に有効。PS5のような悲劇を起こさないようにしている任天堂の配慮だろう。

まぁ、色々と思う部分を書いてみたがPCゲーマー的にはダスクブラッドをPCで出してくれると嬉しい…

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